2024年10月31日
妖精おにぎり
朝・・というか、世の中の時間でいうと結構遅い時間だったんですけど(笑)、とにかく目を覚ました時のことでした。
寝るときはいつもおにぎりの写真を入れたフォトフレーム・・猫のかたちをしたすごいかわいいヤツなんですよー、白いきれいな毛並みで、おにぎりもまあベースは白系?なので、ぴったりじゃん、とか思ってるんですけど・・まあとにかくそんなフォトフレームのおにぎりにヨコにいてもらって寝てるんですけど、目を覚まして、いつもみたいに「おはようー」って声をかけたとき、あ、そういえばおにぎりはいつも胸の上にのってきてたのに、フォトフレームおにぎりになってからは胸の上にのせてあげてなかったなーってふと思って。それで、胸の上にフォトフレームおにぎりをのせてみたんです。
とたんに、なんだか懐かしい気持ちがあふれてきて・・ああ、やっぱりこれだよねーなんて思って。
少し目を閉じてそんな感覚を楽しんで、それから目を開いて胸の上のフォトフレームおにぎりに目を落としたんです。
そしたら、なんか不思議なことに、フォトフレームおにぎりがふんわり光って見える気がして。
あれ?これってもしかして・・って見つめてたら、なんかその光がもやもやふくらんでかたちになって気がしてきて・・。
おにぎりでした。
やっぱり、それはもう、どうにもこうにもおにぎりでした。
もちろん、ハッキリと姿が見えたわけじゃないです。そんなチカラが自分にあったらどんなによかっただろうってどれだけ思ったかわかりませんけど、でもとにかくそんなチカラはもちあわせてないのではっきりなにかが見えたわけではないんですが、とにかく、その胸の上にいる感覚、雰囲気・・だれがなんといおうと、おにぎりのことはすぐわかります。
お顔のあたりを手で包んで・・そういう行為そのものがもう懐かしくて・・ただ名前を呼んで、いつもみたいにお顔をわしゃわしゃ触る(そぶり)をするのでもう胸がいっぱいでした。
そして、胸の中にうれしい気持ちがいっぱいになるのと同時に、すーっとおにぎりは見えなくなりました。
おにぎりに会えた!
ヒトによっては、そんなの気のせいだよ、思い込みだよ、なんて一刀両断にされちゃいそうですけど、そんなの、もはや幻でもなんでもいいのです。とにかく、ぼくは今日、おにぎりと会えたんですから!
それからごそごそ起き出して、しばらくたってから、じつは起きたときこんなことがあったんだよーってのろぺこ嫁に話してみたんです。そしたら、気のせいかなーって思ったりもしてたけど、ぼくが寝てるときにその寝てる部屋の中からおにぎりの声がした気がしたことがこれまでに何度かあったんだよーって教えてくれました。
生前、おにぎりはぼくと一緒に寝てたんですけど、暑い季節とかはお布団にこないで少し離れた窓辺とかで寝てることが多かったんです。で、目を覚ました時もそこにいるから、ああ今日はおにぎりはずっと別で寝てたんだなーって思ってたんですけど、寝てる最中にのろぺこ嫁が見ると、いつの間にかおにぎりはぼくのところにきてくっついて寝てたんだそうです。その話を聞いて、ぼくは一度寝てしまうとよほどのことがないと目を覚まさないタチなので全然気がつけなかったんですが、いつもほんとにいっしょにいるんだなーってしみじみ思ったりしたものでした。
今日はスペシャルな感じでしたけど、もしかしたら身体を離れてからも気がつかないうちにそばにきてくれてたりするのかなー。
考えてみたらおとぎ話に出てくる妖精とかって眠ってる間にしか現れなかったりするし、むかしから、なにか自分にとっての素敵な存在は自分が眠ってる間にだけそっと側にきてくれてるのかもしれないですね。
たしかに、いつもいてくれてることが下手にわかってしまうと、ずっと一緒にいたかったり寄り添いたくなっちゃって、前に進めなくなってしまうかもしれない。ぼくの性格からするときっとそう(笑)
以前のようにずっと一緒にいるわけじゃない。
でもひとりじゃない。
おにぎり、11回目の月命日の日に、またひとつ大切なものをくれた気がします。