こうこさんコメント
泥大島や帯地の古布を使い、フタつきのバッグインバッグポーチにしました。
ふたの部分には、泥大島の良い布を使用しました。
すべて手縫いで仕上げています。手縫いならではの味わいや風合いを感じていただければ幸いです。
※古布は丁寧に下処理して仕上げていますが、時に江戸時代のものなどもある時代を経た素材のため多少のダメージなど特有の特徴が見られる場合がありますので、どうぞご了承ください。そうした部分も、時代を経た素材ならではの魅力としてお楽しみいただければと思います。
ギャラリーのろぺこコメント
上品な華やかさを感じさせるとてもステキな薄型ポーチです。バッグの中に入れてバッグインバッグにしたり、このまま持ち歩いてもよさそうですね~。昭和初期までの質の高い古布を中心に、古い着物地をつかって、作家さんご自身ですべて手縫いで仕上げられています。
本体全面にあしらわれた、大島紬と帯地を短冊状に組み合わせたデザインがとってもステキですね~。絹の帯の艶やかでしっかりとした質感が、大島の落ち着いた色合いに映えてきれいです。大島紬は、奄美大島でつくられる、手で紡ぎ泥染した絹糸で織ったもの。模様や深みのある色や質感に独特の存在感があります。
フタ部分や底、マチ部分など、周囲とすれてダメージを受けやすい箇所には、強い着物地を使ってしっかりと仕上げてあります。
フタはスナップボタンで留めるようになっています。内側には淡い朽葉色系の地色に花柄の羽織裏(羽裏)がつかってあります。羽織裏というのは羽織の内側のことで、羽織を脱いで初めて人の目に触れる箇所なので本来は無地でもよさそうなものですが、江戸時代、そういう見えない部分にこだわるのが粋だという「裏勝りの美学」というものが定着していったんだそうです。なので、羽織裏には個性的な面白い柄がたくさんあるんだそうです。そういう生地を内側に使うのは、まさに裏勝りの美学ですね。着物という文化の一端を感じる気がします。
芯地を入れて仕上げられているので、しっかりとした手触りです。手縫いならではの、どこかあたたかみを感じる雰囲気もまた魅力的ですね。着物の良さを感じることができるステキなポーチです~。
※古布は時間を経た生地です。破損の原因になりますので、あまり手荒な扱いは避けてください。汚れが付いた場合などは、着物と同様、そっとハンカチ等で吸い取らせるなどして、こすったりしないようお気を付けください。